8色展開キーホルダー
毎年恒例の8色展開キーホルダーを今年もご注文頂きました。
四つの箱に分けてありますが、色ごとに分けずになぜこの様に分けているのか？
実はこれ、厚みごとに分けているのです。
実際には０.２mm程度の違いなので見た目には全く区別がつかないのですが、次の行程の箔押しの際に大きな違いが出てしまうので、一つづつノギスで計測しています。
厚いものには深く柄が入り過ぎてしまうし、薄いものには浅く入ってしまうのです。
箔押しでも単純な柄や型押し（素押し）であればそれほど問題にならないのですが、箔押しで柄が細かい場合にはツブレやカブリの原因になってしまいます。
当然４mm厚のキーホルダーを作る為には、張り合わせる前の片面が２mmになるように大判の状態で革を漉いておくのですが、これが合皮との違いで部位により若干の誤差が生じます。2mmの部分と2mmの部分が張り合わされば当然４mmになりますが、2.1mmの部分と2.1mmの部分が張り合わさると4.2mmになってしまうのです。運良く2.1mmの部分と1.9mmの部分が張り合わされれば丁度4mmになるのですが、逆に1.9mmの部分と1.9mmの部分が張り合わされるところも出てきます。
本革だからしょうがないと気にしない工場も多いと思いますが、アドマークは仕上がりに拘っておりますので妥協できない部分でもございます。
拘りのキーホルダー、革製品をご希望の場合は是非アドマークにご相談下さい。
